2016年3月3日(木) 進藤かねひこ氏の熊本県での活動報告


進藤かねひこ氏は3月3日熊本県を訪問され、熊本県土地改良事業団体連合会通常総会終了後に設けられた研修会で講演されたほか、県内のコンサルタント訪問や熊本市周辺の土地改良事業の現地を訪問され、春の訪れを思わせる穏やかな気候の中、集会でのミニ講演や意見交換会に参加され、精力的に活動されました。進藤かねひこ熊本県後援会では、南風会と協力して各地に随行して応援しました。

 以下はその概要です。

1.主要行程
①熊本市内コンサルタント訪問(南風会会員同行) 【10:1011:00
②矢部開パ地区土地改良区と面談【11:0011:50
③農業農村整備に関する研修会及び意見交換(昼食)【11:5013:00
④秋津飯野土地改良区事務所前でのミニ講演、意見交換【14:0014:30
⑤アクアドーム近傍でのミニ講演、意見交換【15:1015:40
⑥甲畠口ポンプ場でのミニ講演、意見交換【16:0016:30
⑦走潟土地改良区事務所前でのミニ講演、意見交換【17:0017:30

(以下、各地域での活動内容)
2.農業農村整備に関する研修会及び意見交換
①場所:メルパルク熊本
②参集者:熊本県内土地改良区役職員約100
③進藤氏の講演内容 「日本の農業農村の展開方向について」(30分)
 今日は私の第2の故郷である熊本県に参り、懐かしい皆様の前でお話しでき ることをた いへん嬉しく思います。昨年6月に農林水産省を退職してから、 これまでに全都道府県を回り、地球10周分の40万キロを行脚して各地の声 を聴きながら意見集約してきました。その結果を5つの全力として昨年10月 にリーフレットにまとめましたが、不足していると指摘された女性の視点も加 えて6つの全力としてバージョンアップしていますので、それらについてお話 しします。

第1には、まず予算が足りないという問題。機械を揃えて待っているのに予算不足で圃場整備が終わらず予定していた営農が出来ないという深刻な問題に見られるように、このままでは日本の農業と地域はその土台から崩れます。何としても土地改良の予算確保に全力を尽くします。

第2には、熊本で先進的に進められている多面的機能支払制度や中山間地域等直接支払制度などの日本型直接支払制度の充実です。私が中山間地域振興課長の時に法律制度が出来、制度としては安定しましたが、予算は5年毎の見直しがありますので地域の要望を汲み上げて制度の充実に全力を尽くします。

3は、昨年の鬼怒川災害に見られるような近年の自然災害の急増や激甚化に対応できるよう、災害に強い災害に強い農山漁村づくりに全力を尽くす必要があります。日本の農山漁村は排水ポンプやため池、水路によって守られていますが、その多くは老朽化が進んでおり、これらの対策には一刻の猶予も許されません。

4に、美しい農山漁村の継承です。山から海に至る日本の郷(さと)を子供たちに引き継がなければなりません。美しい農山漁村の源である郷の農地と水、森林は今、危機に瀕しています。地域政策として位置付けされた鳥獣害対策等を通じて、その継承に全力を尽くします。

第5は、女性の視点を重視した農山漁村政策の展開です。土地改良区の事務局長や地域活動の中心として女性が活躍しています。今後も女性の視点を生かした農山漁村の振興に全力を尽くします。

第6は、農業と農山漁村への国民の理解を得ることです。日本の農産物が安全で美味しいのは何故か、農山漁村が国土の保全に何故必要か、など国内農業と農山漁村を身近なものとして、また、農業・農山漁村を大事にしない先進国はないなど、国民のへ理解を得られることが必要です。農村出身の国会議員が少ない中でその振興の重要性への理解を深めることに全力を尽くします。

 お配りした資料の1ページですが、第1の予算確保に関するものです。平成28年度予算3,820億円と27年度補正990億円の計4,820億円(対前年134.1%)が確保されました。これで予算不足での順番待ちの解消がようやく半分くらい進んだ訳ですが、まだまだ不十分で、補正での予算確保だけでなく、当初予算で確保していくためにまだまだ頑張っていく必要があります。

 また、こうした予算の確保に対してバラマキだという批判がまだあります。こうした批判には、土地改良が現実に効果を表していることを示して、真摯にこたえていく必要があります。

 資料2は、食料自給に関するものです。世界の人口は2000年に61億人、2020年に70億人、2050年に96億人となる。この世界人口を養う食料生産の伸びには限界があることから日本は輸入に頼るだけでなく国内生産が不可欠です。戦前のように海外に農地を求める訳にはいきませんから、国内農地の生産力即ち食料供給力を維持増進する必要があり、ここに土地改良の意義があります。

土地改良は1人ではできず、関係者の協議・理解を得て、公的助成が不可欠であり、明治時代から国の予算が投入されてきました。しかし、現状のままでは食料生産という国の安全保障のアキレス腱としての役割は果たせません。正にその意味で土地改良そしてそれに支えられる農林水産業は日本の命綱であるということを唱えながら今後とも全力を尽くして参ります。


3.熊本市内コンサルタント訪問
①訪問先:アジアプランニング、三祐コンサルタンツ九州支店、サンスイコンサルタント九州支社ほか
②進藤氏の発言要旨
日本の農地・水を守る土地改良は一人ではできない。関係者が多く、農家、土地改良区、資材業、建設業等が関わってくる。コンサルタントの皆さんがまとめる計画、設計は事業の成否を決める重要な仕事であり、「日本の命綱」土地改良の要として互いに応援を。
 

4.秋津飯野土地改良区事務所前でのミニ講演、意見交換
①参集者:飯野、図面、馬場楠堰の各土地改良区、秋津、図面、馬場楠、小山戸島の多面的機能支払制度活動組織の皆さん約70名。
②随行者:進藤熊本県後援会、南風会
③進藤氏の発言要旨
本日は好天のすいかの受粉作業にお忙しい中、参集に感謝。
土地改良事業の予算の確保、伝統的土地改良施設の多い当地域では施設の長寿命化対策が課題、多面的機能支払制度の活用により水路改修やれんげ祭りのような景観形成の工夫に敬意。使いやすい制度として今後も充実必要。 
 
 
 
     
     

5.アクアドーム近傍でのミニ講演、意見交換
①参集者:
石塘堰樋、白川西南部、池上、三本松、渡鹿堰、大門樋、寺迫、植木の各土地改良区、飽田、熊本西部の多面的機能支払制度活動組織、会富事業地区の皆さん約
70名。
②随行者:進藤熊本県後援会、南風会
③進藤氏の発言要旨
土地改良事業の予算の確保、圃場整備事業の計画的推進、市街地であり水田は減るが水路は残り維持管理に多面的機能支払制度の活用、充実を。 
 
 
 
6.甲畠口ポンプ場でのミニ講演、意見交換
 ①参集者:
金峰南部、大門樋、白浜、近津、天命の各土地改良区、中島、小島、畠口、天命の多面的機能支払制度活動組織、梅洞、畠口、小島、天命宇土事業地区の皆さん約
100名。
②随行者:進藤熊本県後援会、南風会
③進藤氏の発言要旨
圃場整備事業の計画的推進に不可欠な土地改良予算確保、TPP対策は恐れることなく今後必要に応じ対策必要、基盤整備はその核として益々重要。
 
 
 
     
     

6.走潟土地改良区事務所前でのミニ講演、意見交換
①参集者:
豊田、宇土八水、緑川南部の各鳥改良区、富合、城南、豊田、宇土八水の多面的機能支払制度活動組織の皆さん約
90名。
②随行者:進藤熊本県後援会、南風会
③進藤氏の発言要旨
土地改良事業の予算確保、特に当初予算での確保が課題、これには国会での説得力ある質問やスピード感が不可欠。熊本型農地・水対策とも言えるような多面的機能支払制度の充実を。3,500名の支援者に感謝。